かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」の特徴やメリット・デメリットなどを徹底解説!

学資保険は複数の保険会社で取り扱っていますが、郵便局内でかんぽ生命が扱う学資保険もあります。

「はじめのかんぽ」という名称で販売されており、郵便局で販売され全国の窓口で加入できる便利さや身近さから関心を持つ方も多いようです。

今回はそんな「はじめのかんぽ」の特徴やメリット・デメリットなどについて解説します。


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※2022年1月時点の情報です

かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」

学資保険は、一般的に子どもの高校や大学進学費用の準備を目的とする貯蓄型の保険のことです。

毎月保険料を支払うことで、満期を迎えた時にある程度まとまった額の保険金を受け取ることができます。

今回解説する学資保険は、日本郵政グループの生命保険会社である株式会社かんぽ生命が2014年から取り扱う「はじめのかんぽ」です。

全国どこにでも郵便局の窓口があり加入しやすく、発売当初は保障が手厚い点などから人気を集めました。

まずは「はじめのかんぽ」の特徴について確認していきましょう。

一般的に、学資保険は加入できる時期が限られていることが多いです。

子どもが7歳を過ぎると加入できない学資保険が多いなかで「はじめのかんぽ」は加入できる時期が2種類あるのが特徴です。

  • 子どもが0~3歳まで
  • 子どもが0~12歳まで

また「はじめのかんぽ」は3つのコースから希望と条件に合うものを選択して加入します。

(1)「大学入学時」の学資金※準備コース

17歳または18歳満期で学資金と契約者配当金を受け取ることができます。保険料の払込期間は12歳、17歳、18歳から選べます。

※「はじめのかんぽ」では、満期保険金を「学資金」という呼称で統一しています。

大学受験費用・大学への初年度納付金・ひとり暮らしをする場合の初期費用などの出費に備えることを想定しています。

(2)「小・中・高+大学入学時」の学資金準備コース

保険料の払込期間は12歳、17歳、18歳から選べますが、このコースだけは加入時期が0~3歳に限られます。

小・中・高の入学前の12月に学資祝金を受け取り、大学入学時には学資金と契約者配当金が受け取れます。

小・中・高入学時の費用や、大学受験費用・大学への初年度納付金・ひとり暮らしをする場合の初期費用などの出費に備えることを想定しています。

(3)「大学入学時+在学中」の学資金準備コース

21歳満期で、保険料の払込期間は12歳、18歳から選べます。大学入学時(18歳)に加え、在学中(19歳、20歳)にも学資祝金が受け取れます。

また、大学4年(21歳)の時には学資金と契約者配当金が受け取れます。

毎年の大学の学費や、学生生活の諸費用・仕送りをする場合の費用などの出費に備えることを想定しています。

「はじめのかんぽ」5つのメリット

次に「はじめのかんぽ」の特徴も含めたメリット・デメリットについて、確認しましょう。

「はじめのかんぽ」のメリットは以下の5つになります。

  • 様々な保険料払込期間が選べる
  • 豊富な特約がある
  • 妊娠中に加入できる
  • 17歳満期の設定が可能
  • 契約者配当金がある

順番にみていきましょう。

1. 様々な保険料払込期間を選べる

「はじめのかんぽ」では保険料の払込期間を選ぶことができます。

保険料を払う期間はコースにもよりますが、12歳、17歳、18歳から選択可能です。

最短の12歳の場合、毎月の保険料は他と比べて高くなるものの、保険料の総額は抑えることができます。

最長の18歳とすると毎月の保険料を抑えられますが、保険料の総額は12歳までとした時よりも多くなります。

またWEB約款では保険料の払込方法について、毎月払いと保険料の全部または一部をまとめて支払う前納払込みが可能と記載されています。

この前納払込みを選択すると、かんぽ生命の定める利率で保険料が割引かれるというメリットがあります。

2. 豊富な特約がある

契約者が万一死亡や重度障害の状態になった時は、保険料の支払が免除される特約が付いています。

その場合保険料は払込み不要となりますが、保障は継続するため、保険金は予定通り受け取ることができます。

また、子どものケガや病気にそなえる医療保障として、医療特約があります。
「はじめのかんぽ」では、契約時に医療特約を付けると基本契約と同時に特約の保障が開始されます。(基本契約後に特約をつけることも可能です)

しかし、医療特約を付けると医療保障分の保険料が発生するため保険料は上がります。

お住まいの自治体によっては子どもの医療費助成制度等があるので、それらの制度を確認のうえ医療特約を検討されるのがいいでしょう。

3. 妊娠中に加入できる

「はじめのかんぽ」は、子どもの出産予定日の140日前から加入できます。 

加入後に子どもが産まれたら、速やかに郵便局や契約をした支店に連絡しましょう。

特約は子どもの出生後でなければ付けられないため、付加したい特約があれば、産まれたことを連絡する際にあわせて手続きをするとよいでしょう。

万が一流産や死産の場合には契約が無効となり、すでに支払った保険料は契約者に払い戻されます。

4. 17歳満期の設定が可能

推薦入試やAO入試など入試制度が多様化し、高校3年生の秋に受験費用や入学金の支払いが必要になることもあります。

学資保険で18歳満期とした場合、高校3年生の契約応当日に保険金を受け取ることになります。しかし推薦入試で早めに合格した場合、契約応当日が遅いとお金が必要な時期に受け取れず困ってしまいますよね。

例えばお子さまの学資保険を2月に申し込んで契約日が3月になった場合、18歳満期では満期保険金の受け取りが高校3年生の3月となるので進学直前になってしまいます。

そこで17歳満期にすると高校2年生の3月に満期保険金を受け取ることができるので、余裕を持って準備することができます。

きちんと必要な時期にお金が受け取れるよう、満期年齢を17歳にするのか18歳にするのか、よく考えて決めるようにしましょう。

5. 契約者配当金がある

契約者配当金は、かんぽ生命の決算に基づいて定められた方法で割り当てられるお金です。

必ず支払われるものではなく、会社の収益状況などによっては支払われないこともあります。

なお、契約者配当金は基本契約部分のみが対象で、特約部分の契約者配当金はありません。

「はじめのかんぽ」のデメリット

「はじめのかんぽ」のデメリットは以下の2つになります。

  • 元本割れの可能性が高い
  • 過去に不適切販売問題があった

1. 元本割れの可能性が高い

かんぽ生命の学資保険は、2016年に保険料の改定が行われた影響もあり、元本割れの可能性が高いというデメリットもあります。

コースの選び方や払込満了年齢によっては、受け取る保険金の額が、支払った保険料の額を下回ることがあるのです。

特約などで保障が手厚い分、保険料は高くなりますので返戻率は低くなります。

「保障の手厚さ」よりも「貯蓄性」を重視したい!という方にとっては魅力を感じられないかもしれません。

2. 過去に不適切販売問題があった

かんぽ生命は、2019年末に保険の不適切販売問題が発覚し、金融庁から業務停止命令及び業務改善命令を受けました。それを受け、2020年1月1日から同年3月31日までの間、保険募集及び保険契約の締結を停止しました。

既存の保険契約の継続や、保険金支払いへの影響はありませんでしたが、顧客に不利益になるような契約をさせることが横行していたなど信頼を失墜させる行為が露見しました。

現在は、業務改善計画に基づき信頼回復に向けた行動をしているようです。

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加入する時に考えるべきこと

学資保険は保険料の払込期間や、入院の保障等をどこまで重視するかで保険料が変わります。

自分の重視する要素をまず整理することが、最良な選択をするためには大切です。

それでは、学資保険を選択する際の大きな要素である返戻率と、入院や手術時の医療特約について詳しく確認しましょう。

返戻率

返戻率とは、保険料の総支払い額に対して、満期保険金が総額いくら受け取れるかを算出したものです。返戻率が100%であれば、支払った保険料と同額が受け取れるということになります。

「はじめのかんぽ」はそもそも返戻率が高い商品ではありません。

保険料を払い込む期間が長く、学資祝金が小出しで支払われる機会が多いほど、返戻率は低くなる傾向があります。

「はじめのかんぽ」は3つのコースから選べますが、先ほど述べた(2)や(3)のコースで18歳まで保険料を支払う場合は元本割れをしたり、返戻率が低くなったりします。

そのため返戻率を100%以上にしたい場合は、保険料を支払う期間は最短の12歳までにして、まとめて学資金を受け取れるコースを選ぶことになります。

病気やケガによる入院時の特約内容

先ほど「はじめのかんぽ」の特徴のひとつとして、子どもの病気やケガで入院した場合の医療保障も特約として付けることができると説明しました。

この「無配当総合医療特約I型」の特約内容は、特約基準保険金額が300万円の場合、以下の3つの保障に大きく分かれます。

1. 入院の保障

入院した場合、入院日額4,500円を1回の入院につき最大120日まで受け取れます。

また、入院初期保険金として入院保険金日額の5倍にあたる2万2,500円を受け取ることができます。

2. 手術の保障

外来手術は入院保険金日額の5倍にあたる2万2,500円、入院中の手術は入院保険金日額の20倍にあたる9万円を受け取ることができます。

※一部支払いの対象にならない手術もあります。

3. 放射線治療の保障

放射線治療を受けた場合に、入院保険金日額の10倍にあたる4万5,000円を受け取ることができます。

月々の保険料と学資金

「はじめのかんぽ」に加入した場合のシミュレーションの一例を紹介します。

  • 契約者:35歳男性
  • 子ども:1歳
  • 基準保険金額:300万円
  • 保険料払込期間:18歳まで
  • 入院保険金日額:4,500円
コース保険料
(月額)
学資金
「大学入学時」の学資金準備コース
(18歳満期)
16,530円300万円
(満期保険金)
「小・中・高+大学入学時」の学資金準備コース
(学資祝金付18歳満期)
21,300円390万円
(学資祝金+満期保険金)
「大学入学時+在学中」の学資金準備コース
(学資祝金付21歳満期)
16,560円300万円
(学資祝金+満期保険金)

進学にかかる費用は、進路によってもかなり違いがあります。

ここ数年で、幼児教育・保育の無償化や、高等学校等就学支援金制度による高校の授業料の実質無償化、大学などの高等教育施設への進学者に対する支援制度など教育費の負担軽減策が増えてきました。(一部所得制限あり)

これらの政策のおかげで、増加傾向にある教育費の負担が減るのは嬉しいですよね。

一般的に、高校進学後に私立大学へ進学する場合は、国公立大学に比べ教育費の負担が大きくなります。私立へ進むか国公立へ進むかによって、備えるべき金額も大きく異なってくるのです。

子どもが幼いうちに将来の進路を考えるのは難しいかもしれませんが、大まかな教育費を算出し、親として子どもにいくら用意したいか考えておきましょう。

学資保険を検討する際は、ある程度子どもの進路を想定し、長期に渡り無理なく支払える保険料を設定することが大切になります。

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解約や貸付について

学資保険は長期間加入し満期保険金を受け取ることが前提ですが、途中で解約することも可能です。

保険料の負担が重くなってしまった場合などに、特約などの一部または契約全部を解約するほか、貸付制度を利用するという方法もあります。

解約の方法

一般的に、解約の手続きは書面で行います。

解約を希望する場合は近くの郵便局の窓口またはコールセンターに申し出て、保険証券(または契約の記号番号が記載された通知など)と印鑑、本人確認書類等を準備して、近くの郵便局窓口で手続きをすることになります。

解約に伴うデメリット

学資保険を途中で解約する時は「解約返戻金」を受け取りますが、その金額はほとんどの場合払い込んだ保険料の金額よりも少なくなります。

なぜなら払込保険料はそのまま積み立てられているわけではなく、他加入者の保険金支払いや保険を維持するための必要経費などに充てられているからです。払込保険料からそれらを差し引いた金額を解約返戻金としているため、ほとんどの場合で払込保険料よりも少なくなるのです。

また、再度学資保険に加入しようとした場合、年齢や健康状態によっては加入が難しくなることもありますので注意が必要です。

貸付の方法

一般的な生命保険の商品には「契約者貸付制度」があります。

保険会社から契約者が一定範囲でお金を借りられる制度です。借りられるお金の上限は、解約返戻金の70~80パーセントが一般的といわれています。

学資保険にも生命保険の商品と同様に、契約者貸付制度があります。

教育費等の保障を継続しながらお金の調達ができるというメリットはありますが、あくまで保険会社からお金を借りている状態です。

そのため、決められた期間内に利息も含めて返済する必要があります。

返済をしなかった場合、学資祝金や満期保険金から未返済分のお金が差し引かれますので注意が必要です。

初めて契約者貸付の利用を希望する場合は、保険証券・印鑑・本人確認書類を準備したうえで郵便局の窓口で制度の利用申込み手続きを行います。その後、かんぽ生命の審査を経て郵便局の窓口で受け取るか、契約者のゆうちょ銀行の通常貯金口座にお金が振り込まれます。

※委任状があれば、代理人でも窓口で手続きが可能です。

利息も払うので、返済計画を立てて、どうしても必要な場合に利用するのがよいでしょう。

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「はじめのかんぽ」以外の学資保険との比較

これまで、かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」について見てきました。

ここで、ほかの代表的な学資保険の商品と比較してみましょう。

ソニー生命の学資保険

契約者配当金を割り当てない無配当型のプランで、教育資金の備えに特化したシンプルさが特徴です。

返戻率が100%を上回るため、学資保険の貯蓄性を重視する方に人気があります。

また、保険料の支払期間として「10歳」を選択することができ、本格的に教育費がかかる前に支払いを終えることも可能です。

JA共済の学資保険「こども共済」

選択するプランによって、細かく保険料の払い込み年齢が選べることが特徴です。

大学入学時に備える「大学プラン」だけでなく、中学プランや高校プランがあります。

また、契約3年目以降は「割りもどし金」が発生し、契約中いつでも引出し可能です。ただし、割りもどし金の額は年度ごとに変動し、経済情勢によってはゼロになる年度もあります。

払い込み期間を短く設定することにより、返戻率も100%を上回ることが可能です。

より自分にあった保険を選ぶためには、専門家に相談するのが最短!

ここまで、ゆうちょの学資保険「はじめのかんぽ」について解説してきました。

代表的な他社の学資保険とも簡単に比較してみましたが、この記事では解説しきれないことがたくさんあります。

もちろん、他にもたくさん学資保険を扱う保険会社はあり、どこの学資保険が自分にぴったりなのかは家庭の状況や何を重視するかによっても違います。

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まとめ

今回は学資保険の中でも、かんぽ生命の「はじめのかんぽ」について解説しました。

「はじめのかんぽ」は子どもの医療特約等の手厚い保障が特徴です。

また、全国の郵便局窓口で手続きできる便利さを魅力に感じる人もいらっしゃるでしょう。

しかし、手厚い保障がある分、返戻率は低く元本割れするケースもあります。

学資保険の加入にあたって、貯蓄重視の方には大きなメリットが感じられないかもしれませんが、保障重視の方には魅力のある商品といえます。

学資保険は必ず加入が必要なものではありません。

ご自身のライフプランに照らし合わせて加入するかどうかを決めましょう。

この記事を書いた人

田端沙織
FPサテライト株式会社所属ファイナンシャルプランナー

鎌倉市出身、逗子市在住。未就学児~小学生、2男1女の母。

大学を卒業後、証券会社や運用会社に10年以上勤務し、お客様対応や相談業務・営業などに従事。3人目の子どもを産んだことをキッカケに独立し、相談者のニーズに合った、価値あるアドバイスを提供するファイナンシャルプランナーとして活動している。得意分野は資産運用。

また「キッズ・マネー・ステーション認定講師」として3歳~大学生まで、小さいころから正しいお金との付き合い方などを「楽しく・わかりやすく」教えている。難しいお金の話を子供向けにわかりやすく伝える工夫を日々行っているおかげか、ご相談者やセミナー聴講者に「話がわかりやすく、スッと入ってくる」と好評をいただいている。