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ミニマリストの収納術。細々したものは「上限」を決めるといい。

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みなさんは、本やアクセサリーといったものをどうやって収納していますか?

私はかつて、これらのものを買い集め、収納容量を超えたら収納を買い足すという生活をしていました。

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汚部屋時代。収納からものが溢れて部屋中ものだらけ。

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今の住まいのダイニングリビング。部屋の表には極力ものを置かないようにして、掃除しやすい部屋づくりを心がけています。

汚部屋脱出までの道のり

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4年前は、78m2の借家(二階建ての一軒家)に夫婦二人で暮らしていました。
部屋数も多く収納も豊富だったので、何も考えずに欲しいと思ったらすぐに買ったり人からもらったりしていました。

ものが溢れたら収納を買い足し、収納にゆとりがあるのを見ると何かで埋めたくなり、どんどんものが増えていきました。
特に本は欲しいと思ったら際限なく買っていたので、本が増えるにつれ本棚も増え、多いときには木製の大型の本棚が4台もある状態でした。

家の更新のタイミングで引っ越しをすることが決まっていたのですが、家探しの際に、このままの物量では今と同じか、それ以上に広い家でないとものが収まりきらず、そうなるともののために高い家賃を払い続けなければならないのだと気づきました。

月々の生活費をコンパクトにして、好きな土地で好きな働き方をしたいと考え始めていた頃だったこともあり、物量をぐっと減らして小さな面積の家でも暮らせるようになりたいという想いから、片付けを始めました。

1日1つは何か手放す」と決めてコツコツ片付けを続け、一軒家から44m2のアパートへの引っ越しの際に130kg分のものを捨てました。

現在は32m2のアパートに移り、ハイエース1台に全ての荷物を詰め込めるほどの物量になっています。

ものが増えすぎるのを防ぐ鍵は「定数化」だった

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ものが増えすぎるのを防ぐには持ち物それぞれの「定数」を決めると良い、というのが、私が片付けを経て見つけた答えです。

例えば折り畳み傘は1人1本と決めてどんな天気の日でも持ち歩けばそれ以上増えないので、玄関先に何本もビニール傘が溜まっていくということを防げます。

日焼け止めは自宅用と持ち歩き用に1つずつ、モバイルバッテリーは1つ、ダイニングチェアも寝具も家族の人数分…などと定数を決めてそれを守れば、物量を一定に保つことができ、ものが増えることを防げます。

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かつては二人暮らしにも関わらず7脚も椅子を持っていましたが掃除が大変でした。家族の分あればいいと、2脚にしてから掃除にとりかかるハードルが下がりました。

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寝具は折り畳みマットレスと「オフトン」という名前の寝袋を人数分持つようになりました。昼間はそれらを畳んでおくことで、和室を寝室以外としても多目的に使うことができます。

物量のコントロールが難しいものは「上限」を決めて管理

しかし、定数を決めるのが難しいジャンルがあることに気づきました。
そのトップ3は、アクセサリー美容用品です。

なぜなら、どれもサイズが様々でひとつひとつが細々しており、数の把握が難しいから。

例えば本は、一冊一冊の大きさも厚みも異なります。
数を決めてもサイズが違えば空間を占める容積は変わってきます。

また定数を決めたところで、数を把握するために毎日数えるのも手間がかかります。それよりも上限を決めて、それを超えないように保つ方が管理しやすいです。

アクセサリーも同じで、一つ一つ形状も大きさも異なるので上限を決めて管理をしています。

またマニキュアは様々な色やデザインを試したくなり、上限を決めていないと際限なく増えていきがちです。

そこで、これらの細かいものは「定数」を決めるのではなく、「上限」を決めて「定量化」して管理するようになりました。

本は本箱に収めて引っ越しも掃除も楽に

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本との出会いは一期一会です。同タイトルが電子書籍でも発売されていればそちらを買うようにしていますが、ものによっては紙の本でしか売られていないものもあります。その場合は迷いなく紙の本を購入します。

本を読みたい」という欲求は抑圧したくないので、欲しいと思った本は極力買うようにしています。

こんな風に収納しています

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紙の本は、無印良品のフタ式ダンボールボックス5箱分に収まる分だけと上限を決めています。夫が3箱、私が2箱です。

この箱から溢れた分は、譲る中古買取に出す古紙回収に出すなどして手放し、上限を超えないようにしています。

無印良品の箱のいいところは取手付きであること。動かしやすいので床掃除の際もさっと移動させられます。
引越しの際もダンボールに詰め替える必要がなく、このまま取手を持って引っ越せました。

アクセサリーは小さいからこそ手放すのが難しい

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安いからと気軽に買ったものからそれなりに高価なもの、手作りのものまで溢れかえっていましたが、今の服のテイストに合うものだけを残そうと徐々に数を絞っていきました。

アクセサリーなどの、小さく形あるものは、どんなに安いものでも、それがたとえ服のテイストに合わなかったとしても、手放すという判断を下しにくいもの。
さらに、スペースをあまり取らず収納に困らないため、ついつい要不要の判断を先送りにしてしまいがちです。

特に手作りをしたものは買ったものよりも思い入れが強くなるので、手放すのに苦労しました。いざ手放そうと思っても、作った時の思い出が蘇ってきます。

それでも心を鬼にして、捨てたり欲しいという知人に譲ったりして手放しました。

もう使わないものにも二通りあると考えています。ひとつは「思い出の品」です。もう使えないとしても思い出が詰まっているから、使うのではなく鑑賞する目的で持ち続けるものです。

もうひとつは「思い出の品というほどではない、もう使わないもの」です。
こちらはたまに取り出して鑑賞するほど思い出深いわけではなく、もう不要だと判定しながらも、捨てる勇気が出ないために、手放すのを先伸ばしにしているもの。

これらは、視界に入るたびに「そろそろ手放すかどうか決断しなければ…」と小さなストレスが蓄積していきます。このストレスごと手放すことができ、空間も手に入ると考え、手放すことを決意しました。

こんな風に収納しています

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アクセサリーは、無印良品のアクリルメガネ・小物ケースに収納しています。夫も私も2引出分を上限としています。

透明で中身が見えるのでどこに何があるか判別でき、管理しやすいです。押し入れの中段左側、文具を入れた木の引き出しの上に置いています。

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マニキュアはこのケースに収まるだけ

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美容用品、特にマニキュアは一度買うと使い切るまでの期間が長いものです。また私の場合はいろんなメーカーのものを買っているので、マニキュアの容器の大きさも様々です。

一時期は「マニキュアは1本だけ」と数を絞るような潔い持ち方にも憧れていましたが、私はある程度様々なデザイン・色を楽しみたいという答えにたどり着いたので、増えすぎない程度に持つことにしました。

こんな風に収納しています

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押し入れの下段にIKEAのアルゴートという引き出し収納を入れていますが、その上段の一角に収まる分を上限としています。ジップロックの容器をマニキュア用品入れとして活用しています。

素敵なデザインのネイルを見るたびにいろんなマニキュアが欲しくなりますが、この容器に収まる分だけ!と上限を決めることで、際限なく増えるのを防いでいます。

また旅先には、その時爪に塗っている色のマニキュア1本とトップコートのみを旅行用ポーチに入れて持っていくようにして、旅先でもお直しできるようにしています。

「定数化」と「定量化」で身軽な暮らしが実現

「定数」あるいは「上限」を決めることで物量をコントロールでき、身軽に暮らすことができます。

私たち夫婦は昨年、住みたいと思っていた街で転職し引越しをしました。汚部屋状態のあの頃の物量では、この街には住めなかったと思います。
数年かけてものを減らして必要な居住面積や家賃、光熱費をコンパクトにしていったおかげです。

上限を決めれば、際限なく買ってしまうことを防げるので、節約にもつながります
。部屋を占めるものの収納容積が少ないということは、もののために高い家賃を払わなくて済むということ。

また小さな部屋でも暮らすことができるので、駅近を選んだり住居選びの選択肢も広がります。身軽であることは、人生の選択肢を増やしてくれると考えています。

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この記事を書いた人
おふみ

30歳。主婦/ライター/イラスト/整理収納AD1級 夫婦揃ってミニマリスト。
汚部屋状態から一念発起、2014年から断捨離を開始。

ほぼ日手帳に、暮らしにまつわる絵日記を綴っています。
著作は『ミニマリスト日和(ワニブックス)』ほか。近著に『夢をかなえるノート術(エクスナレッジ)』